
FP3級と2級は、現在完全にCBT試験(パソコンで行う試験方式)になりました。
このため、学科と実技を同じ日に続けて受験することも、別日に分けて受験することも可能です。
そこで多くの受験生が悩むのが「同日受験」か「別日受験」か。
結論からいうと、おすすめは断然「同日受験」です。
なぜなら、学科と実技の出題範囲はほぼ同じなので、同じタイミングで受験することで効率よく知識を活かせるからです。
特にFP3級は合格率も学科・実技とも約80%と高く、片方に合格できる力があれば両方まとめて合格できる可能性が大きいです。
ただし、2級は試験時間が長く範囲も広いため、戦略的に別日に分けるのも「あり」です。
本記事では、「同日受験」と「別日受験」のメリット・デメリットを整理し、さらに実際に受験した人の体験談も紹介します。
これを読めば、あなたに合った受験スタイルがすぐに見えてくるはずです。
同日受験、別日受験、あなたはどっち?簡単チェック

同日受験と別日受験、あなたのライフスタイルに合うのはどちらでしょうか?
まずは簡単チェックしてしましょう。
同日受験がおすすめの人
- 3級を受験する(合格率が高く、同日一気に取りやすい)
 - 短期で完全合格を狙いたい
 - 会場が遠く、往復を1回で済ませたい
 - 長時間試験でも集中を保てる自信がある
 
別日受験がおすすめの人
- 平日忙しく、勉強は小刻み派(まずは学科/後日実技)
 - 会場や時間の都合で同日連続が取りにくい
 - 実技を先に仕上げて学科に波及させる等、戦略的に分けたい
 
なお、FP1級は同日受験のみとなります。
学科試験と実技試験の基本を整理しよう

FP試験は「学科試験」と「実技試験」の2つで構成されています。
どちらも合格しなければ資格は得られないため、両方の概要を理解しておくことが大切です。
つまり、学科=知識確認、実技=応用力チェックと考えると分かりやすいでしょう。
3級と2級の違いを簡単にまとめました。
| 種別 | 級 | 試験時間 | 形式 | 合格率 | 受検料 | 
|---|---|---|---|---|---|
| 学科 | 
3級 | 90分 | 多肢選択式 | 約80% | 4,000 円 | 
| 2級 | 120分 | 多肢選択式 | 約40% | 5,700 円 | |
| 実技 | 
3級 | 60分 | 多肢選択式 | 約80% | 4,000 円 | 
| 2級 | 90分 | 多肢選択式及び記述式 | 約50% | 6,000 円 | 
試験時間を合計すると、3級は150分(2時間半)、2級は210分(3時間半)の長丁場になります。
合格率を見ると、3級は学科・実技ともに約80%と高く、基本的には同日受験で合格するのがスタンダードです。
一方で、2級は学科約40%・実技約50%と難易度が上がるため、戦略的に学習計画を立てることが重要になります。
もっと詳しく知りたい方はこちら
同日受験のメリット・デメリット

同日受験する場合のメリットとデメリットは以下の通りです。
ココがおすすめ
- 知識がつながる:学科の理解をそのまま実技に活かせる
 - 移動・手続きが1回:会場往復や予約の手間をまとめて節約
 - 短期決着:モチベーションを維持したまま完全合格を狙える
 
ココが注意
- 長丁場で疲れる:集中力の維持が課題
 - 昼休憩・待ち時間の過ごし方を事前に考える必要
 - 体調次第で両方に影響が出やすい
 
同日受験は効率的に合格を狙える一方、体力的な負担は大きめです。
集中力に自信がある人や一度で終わらせたい人に向いている受験スタイルといえるでしょう。
別日受験のメリット・デメリット

別日受験する場合のメリットとデメリットは以下の通りです。
ココがおすすめ
- 負担を分散:各科目に集中して臨める
 - 計画しやすい:まず学科(知識固め)→実技と戦略が立てやすい
 - 体調・仕事都合に合わせて柔軟に日程調整できる
 
ココが注意
- 会場に複数回行く必要がある(時間・交通費)
 - 間隔が空くほど知識が薄れやすい
 - 法改正・基準額更新のタイミングをまたぐと差分吸収が必要
 
別日受験は「負担を減らして着実に進めたい人」に適したスタイルです。
時間や体力に余裕がある人は、自分のペースで戦略的に挑めるのが大きなメリットといえます。
体験談から見える傾向(要約)

- 同日受験は「周囲でも選ぶ人が多い」傾向。知識のリンクが活きる/往復を1回で済ませたいという声。
 - FP3級ではほとんどが同日受験。短期間で決着したい人が多い。
 - FP2級では別日受験も増える。範囲が広く負担が大きいため、計画的に分ける人が一定数いる。
 - 実技先仕上げ戦略:実技の出題はパターン学習が効く→深い理解が学科にも波及、という勉強順の工夫も有効。
 - 期間を空けすぎると法改正・数値更新(基礎年金額など)の差分対応が増えるので注意。
 
まとめ

FP試験の「同日受験」と「別日受験」には、それぞれに強みと注意点があります。
大切なのは、自分の学習スタイルや生活リズムに合った方法を選ぶことです。
この記事のまとめ
- 同日受験:知識リンクと時短で一発合格を狙える。ただし長丁場の体力・集中対策が鍵。
 - 別日受験:負担分散で計画的に攻略。間隔は空けすぎず、近接日程でつなぐのがコツ。
 - FP3級は合格率約80%と高く、基本的には同日受験で十分合格可能。迷ったら同日受験でOK。
 - CBTだからどちらの選び方も正解。大事なのは「自分に合う計画 × 早めの予約 × 直前の総合演習」。
 
どちらを選んでも、正しい準備をすれば合格は十分に狙えます。
「効率重視」か「安心重視」か、自分のスタイルに合わせた選択を心がけましょう。