
📚 マン管攻略ノート|長期修繕計画・大規模修繕
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🎯 このページについて
マンション管理士試験の「建築・設備」分野で、ほぼ毎年出題されるのが長期修繕計画と大規模修繕です。とくに国交省の作成ガイドラインの「計画期間30年以上・大規模修繕2回・見直し5年」は、数字を1つずらすだけの巧妙なひっかけで狙われます。
私は宅建・賃管・管業・FP2級を取ってきましたが、この論点は「ガイドラインの3つの数字」と「修繕周期の相場観」をセットで押さえると一気に得点源になります。丸暗記でなく「なぜその数字か」から入るので、記憶に残りますよ。
このページでは、長期修繕計画作成ガイドライン・修繕積立金ガイドライン・大規模修繕の進め方・省エネ改修・バリアフリーまで、試験で問われる形のまま整理します。
📌 30秒で分かる「長期修繕計画・大規模修繕」
まず全体像です。マンションを長持ちさせる仕組みは、「計画(長期修繕計画)」→「お金(修繕積立金)」→「実行(大規模修繕)」の3段構えになっています。
この3つは1本の線でつながっています。計画があるから積立額が決まり、積立金があるから工事ができる。試験でもこの流れを軸に問われます。逆に言えば、どこか1つを抜き出した肢でも、この全体像に照らせば正誤を見抜けます。まずは大きな流れを頭に入れてから、細部の数字に進みましょう。
🆚 長期修繕計画 vs 大規模修繕
まず、よく混同される「計画」と「工事」の違いを切り分けます。
| 比較 | 長期修繕計画 | 大規模修繕(工事) |
|---|---|---|
| 正体 | いつ・何を・いくらで直すかの「設計図+資金計画」 | 計画に沿って実際に行う大がかりな修繕「工事」 |
| 期間・周期 | 計画期間は30年以上(大規模修繕2回含む) | おおむね12〜15年ごとに実施 |
| 見直し・更新 | おおむね5年ごとに調査して見直す | 工事のたびに劣化診断→設計→施工 |
| 決議 | 作成・変更は総会の普通決議(標準管理規約48条) | 工事内容に応じ普通決議(原則) |
ざっくり言うと、長期修繕計画は「30年の地図」、大規模修繕は「12〜15年ごとの実行」という関係です。地図(計画)は5年ごとに描き直す、と覚えてください。
この「30年・2回・5年」と「12〜15年周期」の2組の数字がこの論点の心臓部です。以下で1つずつ肉付けしていきます。
📊 長期修繕計画作成ガイドラインの要点
長期修繕計画作成ガイドラインは、国土交通省が平成20年に策定した指針です(令和3年・令和6年に改訂)。試験で狙われる数字を表にまとめます。
| 項目 | ガイドラインの基準 |
|---|---|
| 計画期間 | 30年以上、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上 |
| 見直し | おおむね5年ごとに調査・診断のうえ見直す |
| 大規模修繕の周期 | おおむね12〜15年(推定周期は建物ごとに設定) |
| 推定修繕工事費 | 部位ごとの数量×単価で算出。予備費も見込む |
まず「30年以上・大規模修繕2回・見直し5年」——この3点セットは丸暗記してください。マン管では毎年ここが狙われます。
ポイントは、なぜ「30年」で「2回」なのか。大規模修繕は12〜15年ごとなので、30年あれば大規模修繕がちょうど2回入ります。1回だけの計画では、2回目の大きな出費(給排水管の更新など)が視野に入らず、積立金が足りなくなる——だから「2回分を見通せる30年」が最低ラインなのです。理由で覚えれば数字はずれません。
なお、従来ガイドラインでは既存(現存)マンションの計画期間は25年以上とされていた時期があります。改訂により新築・既存とも「30年以上・大規模修繕2回」を基本とする整理に近づきましたが、試験では「新築30年・既存25年」の対比が問われた経緯もあるので、両方を頭の隅に置いておくと安全です。
そもそも、なぜ長期修繕計画を作るのか。ガイドラインは目的を3つ挙げています。①将来の大規模修繕等の内容・時期・費用の目安を明確にする、②必要な修繕積立金の額を設定する根拠を明確にする、③計画修繕を実施するための合意形成を円滑にする。要するに「いくら貯めれば足りるか」を全員で共有するための地図なのです。積立金の額はこの計画から逆算して決まる、という順番を押さえておくと理解が深まります。
位置づけも確認しておきましょう。長期修繕計画の作成・変更は、管理組合の業務であり(標準管理規約32条)、その作成・変更は総会の決議事項です(同48条・普通決議)。さらに、適正化法の管理計画認定制度でも、「長期修繕計画が7年以内に作成または見直しされていること」「計画期間が30年以上かつ大規模修繕工事が2回以上含まれること」などが認定基準に取り込まれています。この論点は適正化法とも接続しているわけです。
ここで、試験で必ず区別させられる4つの用語も整理します。混同すると失点します。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 修繕 | 劣化した部分を、初期の性能程度まで回復させる(原状回復) |
| 改修(改良) | 修繕に加え、性能・機能を初期より向上させる(省エネ・バリアフリー等) |
| 更新 | 古い設備・部材を新しいものに取り替える(配管・EV等) |
| 更生(ライニング) | 配管の内面を清掃し樹脂等で被覆し、取り替えずに延命する |
要点は「修繕=元に戻す/改修=上げる/更新=取り替える/更生=延命する」。とくに給排水管では、内面を被覆して延命する「更生」と、丸ごと取り替える「更新」を入れ替える肢が頻出です。更生は安く早いが延命どまり、更新は高いが根本解決、という違いも押さえてください。

📊 部位別・修繕周期の目安
次に、実際にいつ何を直すのかの相場観です。ここは「大規模修繕(12〜15年)を基準に、短いもの・長いもの」を仕分けて覚えるのがコツです。
| 部位・工事 | 修繕周期の目安 | 区分 |
|---|---|---|
| 鉄部塗装(手すり・鉄扉等) | 約4〜6年 | 短い |
| 外壁塗装・タイル補修 | 約12年 | 大規模修繕で |
| シーリング(目地)打替え | 約12年 | 大規模修繕で |
| 屋上防水(改修) | 約12年(撤去・新設は約24年) | 大規模修繕で |
| 給水管・排水管 | 更生 約15年/更新 約30年 | 2回目以降 |
| 給水ポンプ | 補修 約8年/取替 約16〜24年 | 中期 |
| エレベーター | 部品交換は随時/更新 約25〜30年 | 長い |
| 玄関ドア・アルミサッシ | 約30〜36年 | 長い |
覚え方はシンプルです。「鉄部だけ短い(4〜6年)、外壁・防水・シーリングは大規模修繕(12年)と一緒、配管・EVは長い(30年前後)」。この3グループに仕分けるだけで、周期を取り違えるひっかけを弾けます。
とくに狙われるのが鉄部塗装です。手すりや鉄扉は錆びやすいので、外壁より頻繁に塗り直します。「鉄部も外壁と同じ12年」という肢は誤り、と覚えてください。
周期の数字は物件ごとに幅があります。同じ外壁でも、海に近い(塩害)・日射が強い・交通量が多いといった立地で劣化のスピードは変わります。だからガイドラインの周期は「目安」であり、実際は劣化診断の結果で前後させる——この考え方も大切です。「周期が来たら無条件で工事する」のではなく、「診断して必要なら工事する」が正しい姿勢だ、と押さえておきましょう。
もう1つの急所が給排水管です。配管の更新はおおむね30年前後で、1回目の大規模修繕(12年)では基本的に対象外。だから2回目・3回目を見通せる「30年計画」が必要になる、という先ほどの話につながります。
大規模修繕は、回を重ねるごとに中身が重くなります。1回目(築12年前後)は外壁・屋上防水・シーリング・鉄部塗装といった外装中心。2回目(築24年前後)になると、これらに加えて給水ポンプ・高置水槽・玄関ドアなどの設備更新が入り始めます。3回目(築36年前後)では給排水管の更新やエレベーターのリニューアルなど、費用の大きい工事が本格化します。「回を追うごとに設備更新が増え、費用がかさむ」という流れを押さえると、なぜ2回分を見通す30年計画が要るのかが腹落ちします。
📊 修繕積立金ガイドラインと積立方式
計画ができたら、次はお金です。国交省の「修繕積立金に関するガイドライン」(令和6年6月改訂)は、専有面積1㎡あたり月額の目安を示しています。
| 建物の規模 | 月額の平均値(円/㎡・月) |
|---|---|
| 20階未満・建築延床5,000㎡未満 | 約335円 |
| 20階未満・5,000〜10,000㎡ | 約252円 |
| 20階未満・10,000〜20,000㎡ | 約271円 |
| 20階未満・20,000㎡以上 | 約255円 |
| 20階以上 | 約338円 |
細かい金額を丸暗記する必要はありません。狙われるのは「20階以上(超高層)は目安が高い」という傾向です。理由は、外壁修繕に特殊な足場が必要で、共用部分の割合も高いから。「タワマンは修繕積立金が割高になりがち」と背景で押さえれば十分です。
金額よりはるかに重要なのが積立方式です。ここは毎年のように問われます。
| 方式 | 内容と評価 |
|---|---|
| 均等積立方式 | 計画期間を通じて毎月一定額。将来の値上げが要らず安定的で望ましいとされる |
| 段階増額積立方式 | 当初を安く抑え段階的に値上げ。合意形成が難しく値上げが滞るリスク |
試験のツボは「均等積立方式が望ましい」という結論です。段階増額方式は最初こそ安いものの、いざ値上げの段になると総会がまとまらず、積立不足に陥りやすい。だからガイドラインは均等積立方式を推奨します。「段階増額が望ましい」という肢は誤りです。
そもそもガイドラインが作られた背景には、積立金不足という深刻な問題があります。分譲時に売りやすさを優先して積立金を低く設定し、後で足りなくなるケースが後を絶ちません。大規模修繕の直前になって「一時金を数十万円ずつ」となれば、合意形成は難航します。だからこそ、当初から必要額を均等に積み立て、5年ごとに計画と積立額を点検する——この地道な運営が、結局いちばん確実で安上がりなのです。
なお令和6年改訂で、段階増額方式を採る場合の目安も示されました。均等積立方式の額を基準として、初期額は基準の0.6倍以上、最終額は基準の1.1倍以内に収める、という考え方です。数字は細かいので、まずは「均等が望ましい」を最優先で覚えてください。
修繕積立金には、会計面のルールも絡みます。標準管理規約では、管理費と修繕積立金は区分して経理するのが原則です(27〜29条)。日常の管理に使う管理費と、将来の大規模修繕に備える修繕積立金を混ぜてはいけません。修繕積立金を管理費の赤字補填に流用するのは違反、という肢がよく出ます。
修繕積立金を取り崩せる用途も限定されています。①計画的な修繕、②不測の事故・災害等による修繕、③敷地・共用部分の変更、④建物の建替え等に係る調査——といった「特別の管理に要する経費」に充てる場合です。資金が足りないときは、一時金の徴収や、住宅金融支援機構等からの借入れで対応することもできます(借入金の返済も修繕積立金から充当)。「積立金が不足したら管理費から自由に回せる」という肢は誤りです。
📊 大規模修繕の進め方と発注方式
計画とお金が整ったら、いよいよ工事です。大規模修繕は、いきなり施工会社に頼むのではなく、段階を踏んで進めます。
- ① 発意・準備:理事会が問題提起し、修繕委員会(専門委員会)を設置して検討体制をつくる。
- ② 調査・診断:建物診断(劣化診断)で劣化の程度を把握し、工事範囲を絞り込む。
- ③ 計画・設計:修繕設計を行い、仕様書・数量・概算費用をまとめる。
- ④ 施工会社の選定:見積り(相見積り)を取り、総会で施工会社と工事内容を決議する。
- ⑤ 工事の実施:居ながら工事が基本。工程・安全・住民対応を管理する。
- ⑥ 竣工・アフター:完了検査を行い、保証(アフターサービス)で不具合に対応する。
発注のしかた(実施方式)にも3タイプあり、比較で問われます。
| 方式 | 特徴 |
|---|---|
| 設計監理方式 | 設計・工事監理を行う専門家(設計事務所等)と、施工会社を別々に選ぶ。第三者チェックが効き透明性が高い |
| 責任施工方式 | 1社が設計から施工まで一括。話が早い反面、チェック機能が働きにくい |
| 管理業者主導方式 | 管理会社が取りまとめる。手間は省けるが利益相反に注意が必要 |
ざっくり、設計監理方式=「設計と施工を分けてチェックを効かせる」、責任施工方式=「1社にまとめて手早く」。透明性重視なら前者、という対比を押さえれば十分です。マン管では「設計監理方式は第三者による工事監理が働き、手抜き工事を防ぎやすい」といった長所・短所がそのまま正誤肢になります。
②の調査・診断(劣化診断)も少し掘り下げます。診断は、まず図面確認・目視・打診(タイルを叩いて浮きを探る)といった非破壊の一次診断から始め、必要に応じてコンクリートのコア抜き・中性化試験・鉄筋の腐食調査などの二次診断(詳細診断)へ進みます。いきなり壊して調べるのではなく、軽い方法から段階を踏むのが原則です。「最初から破壊調査を行う」といった肢は不自然、と覚えておくと役立ちます。
工事の進め方でもう1点。マンションの大規模修繕は、居住者が住んだまま行う「居ながら工事」が基本です。足場・養生で日当たりや通風が制限され、騒音・粉じん・洗濯物への影響も出ます。だから工事前後の住民説明会や、工程・安全・防犯(足場からの侵入対策)への配慮が欠かせません。合意形成とあわせて、こうした居住者対応まで含めて計画するのが管理組合の役割です。
📊 省エネ改修とバリアフリー
高経年マンションでは、直すだけでなく「性能を上げる(改良)」テーマも問われます。省エネとバリアフリーです。
省エネ改修は、建物の外皮(外壁・屋根・開口部)の断熱性能を高めるのが柱です。具体策と、根拠になる建築物省エネ法を押さえます。
- 開口部(窓)の断熱:複層ガラス化や内窓(二重サッシ)の設置。熱の出入りの多くは窓から起きるため効果が大きい。
- 外壁・屋根の断熱:断熱材を加える。屋上の断熱防水は、防水改修とセットで行うと効率的。
- 共用部の省エネ:照明のLED化、高効率ポンプへの更新など。
- ZEH-M(ゼッチ・マンション):省エネ+創エネで年間エネルギー収支の大幅削減を目指す考え方。
ここで注意。窓(サッシ・ガラス)は共用部分です。断熱改修で窓を交換するのは共用部分の工事なので、各戸が勝手に取り替えるのではなく、管理組合として計画的に進めるのが原則です(内窓の増設など専有側の工夫は別途)。
断熱の方式にも2つあり、対比で問われます。外断熱は建物の躯体を外側から断熱材で包む方式で、躯体が温度変化・結露から守られ、コンクリートのひび割れも抑えられますが、コストが高くなります。内断熱は室内側に断熱材を施す方式で、安価ですが、断熱の切れ目(熱橋=ヒートブリッジ)で内部結露が起きやすい弱点があります。「外断熱は結露に強い・コスト高、内断熱は安い・結露注意」という対比を押さえましょう。省エネ改修には、長期優良住宅化リフォームや省エネ改修に対する補助・税制の支援が用意されている点も、余裕があれば。
バリアフリー化は、根拠がバリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)です。マンションでは、スロープ・手すりの設置、段差解消、エレベーターの新設などが典型です。試験では決議要件が最重要になります。
| 工事の例 | 共用部分の変更の区分 | 決議 |
|---|---|---|
| 階段への手すり設置・段差にスロープ併設 | 形状・効用の著しい変更を伴わない(軽微) | 普通決議 (過半数) |
| エレベーターの新設・大規模な構造変更 | 形状・効用の著しい変更を伴う(重大) | 特別決議 (3/4以上) |
判断の軸は区分所有法17条です。「形状・効用の著しい変更を伴うか」で普通決議か特別決議かが決まると覚えてください。手すりやスロープの設置は建物の姿を大きく変えないので普通決議(過半数)、エレベーター新設のような大工事は特別決議(3/4以上)が原則です。
「バリアフリー工事だからすべて特別決議」という肢はひっかけです。工事の規模で決議要件が変わる——ここが最大の急所です。
設計面の数字も、たまに問われます。バリアフリー法の考え方では、車いすが安全に通れるスロープの勾配は1/12以下が基準(屋外の通路では1/15以下が望ましい)とされます。手すりは連続して設け、共用廊下の幅や段差解消もあわせて検討します。数字は「スロープは1/12」だけでも拾えると1肢分の得点になります。
🚨 マン管試験で頻出のひっかけ8選
ここからは、本試験で受験生を惑わせる形を8個並べます。この論点のひっかけは、ほぼ「数字ずらし」か「決議要件の入れ替え」の2パターンに集約されます。「✕ひっかけ→○正しい」で、その型ごと覚えるのが最速です。
💬 ここが差:大規模修繕は12〜15年周期なので、2回分を見通すには30年が要る。数字を「20年」「25年」に落とす肢が定番。既存マンションを25年以上とした経緯もあるが、現行の基本は「30年・2回」。
💬 ここが差:「見直し不要」「10年ごと」に差し替える肢が頻出。工事費や劣化状況は年々変わるので、5年ごとの更新が前提。作りっぱなしは資金不足の元。
💬 ここが差:「段階増額が望ましい」は毎年の定番ひっかけ。ガイドラインの推奨は均等積立方式。段階増額を採るなら初期0.6倍以上・最終1.1倍以内が目安、という数字も余裕があれば。
💬 ここが差:周期を長く(25〜30年)見せる肢に注意。12〜15年が基本で、これと「計画期間30年・2回」は必ずセットで整合する。
💬 ここが差:「鉄部=短い」を外壁と同じ周期にすり替える。周期は〈鉄部4〜6年<外壁・防水12年<配管・EV約30年〉の3段で覚える。
💬 ここが差:配管更新を早い時期に置く肢。給排水管は長寿命で、2回目以降の大規模修繕で更新するのが一般的。だから30年計画が必要になる。
💬 ここが差:「バリアフリー=すべて特別決議」と思わせる。区分所有法17条で、著しい変更を伴うか否かが分かれ目。エレベーター新設なら特別決議、手すりなら普通決議。
💬 ここが差:「窓=専有部分」と誤認させる定番。開口部の枠・ガラスは共用部分。省エネ改修の主戦場が共用部分である点を押さえる。
💡 暗記の決め手「長期修繕 5キーワード」
最後に、試験直前に眺めるだけで効くキーワードをまとめます。この論点は数字のひっかけが命なので、数字はグループで覚えるのがコツです。
🔑1|「30・2・5」(サン・ニ・ゴ)
長期修繕計画作成ガイドライン=計画期間30年以上/大規模修繕2回含む/見直し5年ごと。この3点は最優先。
🔑2|「大規模修繕は12〜15年」
外壁・屋上防水・シーリングは大規模修繕(12年前後)で一緒に。30年に2回入るのはこの周期だから。
🔑3|「鉄部は短い・配管は長い」
鉄部塗装4〜6年<外壁・防水12年<給排水管の更新・EV更新30年前後。3段で仕分ければ周期ミスなし。
🔑4|「積立ては均等が正義」
修繕積立金は均等積立方式が望ましい。段階増額は値上げが滞り積立不足に。「段階増額が望ましい」は誤り。
🔑5|「著しい変更で決議が変わる」
手すり・スロープ=普通決議(過半数)。エレベーター新設=特別決議(3/4)。区分所有法17条「著しい変更の有無」が軸。窓は共用部分。
数字だけ最終確認しましょう。計画期間=30年以上(大規模修繕2回)/見直し=5年ごと/大規模修繕=12〜15年周期/鉄部塗装=4〜6年/配管更新=約30年(更生15年)/積立方式=均等が望ましい/手すり設置=普通決議・EV新設=特別決議。この並びを言えれば、この論点は合格ラインです。
背景も一言。マンションは「建物の老い」と「住民の高齢化」という二つの老いに同時に直面しています。だからこそ、長期修繕計画で先々の資金を見通し(建物の老いへの備え)、バリアフリー化で住み続けられる環境を整える(住民の老いへの備え)ことが、これからの管理組合の大きなテーマになります。この論点が近年ますます重視されるのは、そうした社会背景があるからです。
長期修繕計画は「計画→お金→実行」の流れを1本で理解すると、細かい数字も筋が通って覚えられます。設備分野と同じく、覚えれば覚えるほど安定得点になる貯金箱のような論点です。本番では、選択肢に出会ったら「ガイドラインの数字(30・2・5/12〜15年)」→「積立方式(均等が望ましい)」→「決議要件(著しい変更の有無)」の順にチェックすると、たいていのひっかけは正体を現します。あとは過去問で「出題の形」に慣れれば完成。この1〜2点を確実に取りにいきましょう。
📅 マン管攻略ノート:長期修繕計画・大規模修繕・省エネ・バリアフリー|v1.0
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