宅建攻略ノート

土地(地形・地盤の見方)|宅建攻略ノート

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土地(地形・地盤の見方)|宅建攻略ノート

📚 宅建攻略ノート|土地(地形・地盤)
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🎯 このページについて

「土地」は、宅建試験の5問免除科目に含まれ、毎年ほぼ問49で1問出題される論点です。

地形や地盤の名前と「宅地に向くか・向かないか」を結びつける問題が中心で、専門知識がなくても常識と少しの整理で確実に得点できる分野です。

覚えることは多くありません。

「高くて古い地盤は安全/低くて新しい・水気の多い地盤は危険」という一本の軸に、地形の名前をぶら下げていけば攻略できます。

 

📌 30秒で分かる「土地(地形・地盤)」

📊 安全な地形(宅地に向く)

地形 性質
台地・段丘 低地より古い時代に形成された地盤で、地盤が安定し水はけも良い。一般に構造物を支持できる強度があり、低地に比べ自然災害に対して安全度が高い
丘陵地 山地ほど斜面の勾配がきつくなく、山地に比べ斜面崩壊は生じ難い。ただし縁辺部の崖崩れには注意(後述)

※台地でも台地の上の浅い谷は豪雨時に一時的に浸水することがあり、住宅地としては注意を要します。台地を刻む谷や台地上の池沼を埋め立てた所では液状化も起こり得ます。

🚫 注意すべき地形(宅地に向かない・条件つき)

地形 性質
低地 一般に洪水や地震などに対して弱く、防災的見地からは住宅地として好ましくない。大都市の大部分が立地するが、この数千年間に形成され、かつて湿地や旧河道だった地域が多く、洪水・高潮・津波の危険度も高い
川沿いの低地(軟弱地盤) 川が運んだ土砂は軟弱で含水率が高く、重い構造物を支持する地盤としては不適当
谷底低地 軟弱層が厚く堆積している所では、地震動が増幅されて震動が大きくなりやすい(1923年関東地震では東京の谷底低地で水道管や建物が多く被害)
旧河道・後背湿地 過去の川筋や、自然堤防の背後の低湿地。軟弱で地下水位が浅く、液状化対策が必要な地盤
三角州(デルタ) 河川の河口付近に見られる軟弱な地盤。沿岸部の標高の低いデルタ地域は災害の危険度が高い
埋立地 一般に海面に対して数mの比高を持つため、干拓地に比べれば自然災害・水害に対して危険度は低い(安全)。護岸が強固で4〜5mの比高があれば住宅地利用も可能
干拓地 海面以下になりやすく、埋立地より自然災害に対して危険度が高い

🆚 扇状地と自然堤防(低地の中の微高地)

地形 性質
扇状地 山地から河川によって運ばれてきた砂礫等が堆積して形成された地盤。扇状地の中の微高地は、低地の中では比較的危険度が低い部類
自然堤防 川沿いにできた微高地で、低地の中では比較的安全。ただし後背湿地側の縁は砂が緩く堆積し地下水位も浅いため、地震時に液状化被害が生じやすい

⚠️ 災害が起きやすい場所

災害 起きやすい場所
崖崩れ・斜面崩壊 丘陵地や台地の縁辺部。山腹で傾斜角が25度を超えると急激に崩壊地が増加。地すべりでできた地形は一見なだらかでも末端の急斜面部は危険度が高い
土石流 崖錐や小河川の出口で堆積物の多い所は土石流の危険が高い。土石流や土砂崩壊による堆積でできた地形は、再び土砂災害が起こりやすく危険性が高い
液状化 砂州・砂丘(粒径のそろった砂・地下水位が浅い箇所)、旧河道・低湿地・海浜の埋立地、自然堤防の後背湿地側の縁など
崩れやすい岩 凝灰岩・頁岩、風化してマサ土化した花崗岩はもろく崩壊しやすい。深層崩壊は山体岩盤の深い所に亀裂が生じ巨大な岩塊が滑落する

※国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報などを地図や写真に重ねて確認できます。津波は巨大な防波堤にも限度があり、完全に襲来を防ぐことはできません。

 

🚨 宅建試験で頻出のひっかけ9選

過去の本試験で実際に使われた「ひっかけ」を、1枚ずつカードで整理します。土地の問題は「安全な地形と危険な地形を入れ替える」型がほとんどです。

❌ ひっかけ① 「川沿いの低地に堆積した土砂は、重い構造物を支持できる」

正解:川が運んだ低地の土砂は軟弱で含水率が高く、重い構造物を支持する地盤としては不適当です。

→ 軟弱地盤を「支持できる」と言い切る型(令和7年-問49)。

❌ ひっかけ② 「低地は洪水や地震に強く、住宅地として好ましい」

正解:低地は一般に洪水や地震に弱く、防災的見地からは住宅地として好ましくありません。「強い/好ましい」は逆です。

→ 低地の評価をひっくり返す型(令和4年-問49、令和2年12月-問49)。

❌ ひっかけ③ 「埋立地は、干拓地に比べ自然災害に対して危険度が高い」

正解:埋立地は海面に対して数mの比高を持つため、海面以下になりやすい干拓地より自然災害・水害に対しては危険度が低い(安全)です。

→ 埋立地と干拓地の安全順を逆にする型(令和2年12月-問49、平成29年-問49)。

❌ ひっかけ④ 「台地・段丘は、自然災害に対して安全度の低い所である」

正解:台地・段丘は地盤が安定し水はけも良く、一般に自然災害に対して安全度の高い土地です。宅地に積極的に利用されています。

→ 安全な地形をわざと危険と言う型(令和元年-問49)。

❌ ひっかけ⑤ 「谷底低地の軟弱層が厚い所では、地震動が凝縮されて震動が小さくなる」

正解:軟弱層が厚い谷底低地では、地震動が増幅されて震動が大きくなりやすいです。「小さくなる」は逆です。

→ 揺れの増幅・減衰を入れ替える型(令和5年-問49)。

❌ ひっかけ⑥ 「崖錐や小河川の出口で堆積物の多い所は、土石流の危険が少ない」

正解:崖錐や小河川の出口で堆積物が多い所は、不安定な土砂が豪雨で一気に流れる土石流の危険が高い場所です。

→ 危険な地形を「危険が少ない」と言う型(令和3年10月-問49)。

❌ ひっかけ⑦ 「土石流や土砂崩壊による堆積でできた地形は、危険性が低く住宅地に好適」

正解:土石流や土砂崩壊による堆積でできた地形(土石流堆・崖錐など)は、再び土砂災害が起こりやすく危険性が高い地形です。

→ 危険な成因の地形を「好適」と言う型(平成28年-問49)。

❌ ひっかけ⑧ 「凝灰岩・頁岩や、風化してマサ土化した花崗岩は、崩壊しにくい」

正解:凝灰岩・頁岩や、風化してマサ土化した花崗岩はもろく崩壊しやすい地盤です。「崩壊しにくい」は逆です。

→ もろい岩を「崩れにくい」と言う型(令和3年12月-問49)。

❌ ひっかけ⑨ 「扇状地の微高地・自然堤防は危険度が高く、沿岸のデルタ・旧河道は危険度が低い」

正解:高低が逆です。扇状地の微高地・自然堤防は比較的危険度が低く、沿岸部の低いデルタ地域や旧河道こそ災害の危険度が高い土地です。

→ 微高地と低湿地の危険度を入れ替える型(平成30年-問49)。

 

💡 暗記の決め手「高くて古い=安全/低くて新しい・水気=危険」

土地の問題は、次の1本の軸にすべての地形をぶら下げれば混乱しません。

  • 安全=高くて古い地盤 … 台地・段丘・丘陵地。低地より古い時代に形成され、地盤が安定し水はけが良い
  • 危険=低くて新しい・水気が多い … 低地・川沿いの軟弱地盤・谷底低地・旧河道・後背湿地・三角州。軟弱で液状化や洪水に弱い

迷いやすいペアは、この対比で覚えると確実です。

  • 埋立地 と 干拓地 … 比高がある埋立地のほうが安全、海面以下になりやすい干拓地のほうが危険
  • 微高地 と 低湿地 … 扇状地の微高地・自然堤防は比較的安全、その背後の後背湿地やデルタ・旧河道は危険
  • 揺れ … 軟弱層が厚いほど地震動は増幅されて大きくなる(「小さくなる」は必ず誤り)

「崩壊しにくい」「危険が少ない」「支持できる」と断定するほど疑うのが、土地の問題を落とさないコツです。

 

📝 この論点が出た過去問(10問)

出題 問われたこと
令和7年 問49 川沿い低地(沖積層)は支持地盤に不適当・砂州砂丘の液状化・丘陵地・台地
令和5年 問49 谷底低地の地震動増幅・関東地震の被害・盛土造成の排水と締固め
令和4年 問49 低地は住宅地に不向き・台地上の浅い谷・埋立地の利用・ハザードマップ
令和3年10月 問49 崖錐・小河川出口は土石流の危険・火山麓の留意・森林の役割
令和3年12月 問49 凝灰岩/頁岩/マサ土は崩壊しやすい・低地の立地・津波は完全に防げない
令和2年12月 問49 山地・低地・埋立地・台地の安全度比較(埋立地は干拓地より安全)
令和元年 問49 台地・段丘は安全度が高い・旧河道や海浜埋立地の液状化対策
平成30年 問49 地すべり地形・台地上の浅い谷・扇状地の微高地と自然堤防の危険度
平成29年 問49 扇状地・三角州・台地・埋立地の地盤の性質
平成28年 問49 深層崩壊・まさ土の土石流・崖崩れは傾斜25度超で急増

この論点の過去問は、当サイトのゲーム教材「宅建ものがたり」の練習モードで実際に解けます(無料体験あり)。

 

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独学だけでは不安な方は、宅建の通信講座比較も参考にしてください。

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ごりへい

宅建・賃管・管業・FP2級など複数の資格を取得。学習法や合格体験をもとに、不動産業やキャリア形成に役立つ情報を発信中。実務と資格の両面から「キャリアアップを応援!」をテーマにブログを運営しています。

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