宅建攻略ノート

建物(構造・材料の基礎)|宅建攻略ノート

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建物(構造・材料の基礎)|宅建攻略ノート

📚 宅建攻略ノート|建物(構造・材料)
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🎯 このページについて

「建物」は、宅建試験の5問免除科目のひとつで、毎年ほぼ問50で1問出題されます。

木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造といった主要構造の特徴、耐震・制震・免震の違い、基礎の種類、そして木材・コンクリート・鋼材の性質までが問われる範囲です。

専門用語が多く見えますが、聞かれる知識はほぼ決まっており、「正しい説明を逆さまにする」型のひっかけを見抜けるようにすれば十分に得点できます。

このページ1枚で、過去12年分の出題ポイントを整理します。

 

📌 30秒で分かる「建物(構造・材料)」

📊 主要構造の特徴

構造 特徴・用途
木造 できるだけ乾燥した木材を使うと強度・耐久性が高い。耐震・耐風的にするには建物の形態をできるだけ単純にする
集成木材構造 集成材で骨組を構成したもの。大規模な建物にも使用される
鉄骨造(S造) 不燃材料だが熱に弱く錆びやすい。自重が軽く靱性に富み、トラス・ラーメン・アーチ等で高層建築や工場・体育館・倉庫等の大空間に適する。耐火被覆・防錆処理を施せば住宅・店舗にも用いる
鉄筋コンクリート造(RC造) 躯体の変形が比較的小さく耐火性・耐久性・耐震性・耐風性に優れる。断面が大きく質量が大きいので自重が大きい。骨組はラーメン式が一般的。強度発現に日数がかかり工事期間が長い
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) 鉄筋コンクリート造にさらに強度と靱性を高めた構造
組積式構造 耐震性は劣るが熱・音の遮断性能が優れる。耐震的にするには大きな開口部を避け、壁厚を大きくする
補強コンクリートブロック造 壁式構造の一種。CB造を鉄筋コンクリートで補強改良したもの。壁量を多く必要とし、住宅等の小規模建物に使用される

🆚 主な構造形式

形式 内容
ラーメン構造 柱を鉛直方向、梁を水平方向に配置し、接合部を強く固めた構造
ブレース構造 柱や梁で構成された四角形の対角線上に部材を入れた構造。ラーメン構造など他の構造と併用されることが多い
壁式構造 板状の壁と床を箱形に組む構造で、原則として柱や梁は用いない

🚫 耐震・制震・免震の違い

考え方 内容
耐震 建物の強度や粘り強さで地震に耐える技術。既存不適格建築物の補強にも利用される
制震(制振) 制振ダンパーなどの制振装置を設置し、地震等の周期に建物が共振して起きる大きな揺れを制御する技術
免震 ゴムなどの免震装置を設置し、上部構造の揺れを減らす技術

⏱ 基礎の基本

項目 内容
建物の構成 大きく基礎構造上部構造からなる。基礎構造は地業と基礎盤から構成される
上部構造 重力・風力・地震力等の荷重に耐える主要構造と、屋根・壁・床等の仕上げ部分等から構成される
基礎の種類 底面が地盤に直接接する直接基礎と、支持地盤が深い場合に使う杭基礎(地業)がある。基礎は硬質の支持地盤に設置し、上部構造とも堅固に緊結する
直接基礎の形状 柱の下に設ける独立基礎/建物の底部全体に設けるべた基礎/壁体等の下に連続して設ける布基礎(連続基礎)

📊 建築材料の性質

材料 性質
木材 含水率が小さい(乾燥した)状態の方が強度は高い
鋼材(鉄) 炭素量が多いほど硬く、強度が大きくなる(もろくなる/引張強度が増大する傾向)。強度が高く粘りがあり、比較的小さな断面部材で荷重に耐える。熱に弱くさびやすいので耐火・防錆の処理が必要。密度は木材やコンクリートより大きい
コンクリート・鉄筋 常温・常圧では鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率はほぼ等しい。鉄筋との一体化には表面に突起のある異形棒鋼の方が丸鋼より付着力が優れる。RC造は中性化やひび割れの防止で耐久性を高める

 

🚨 宅建試験で頻出のひっかけ10選

過去12年の本試験で実際に使われた「ひっかけ」を、1枚ずつカードで整理します。多くは正しい説明を逆さまにした誤り文です。

❌ ひっかけ① 「鋼は炭素量が多いほど軟質で強度が小さい」

正解:鋼は炭素量が多いほど硬く、強度が大きくなります(その分もろくなる)。「軟質で強度が小さい」は説明が逆です。

→ 材料の性質を逆にする型(令和7-問50)。鉄は炭素含有量が多いほど引張強度が増大する傾向、という出方もあります(平成29-問50)。

❌ ひっかけ② 「鉄筋とコンクリートの一体化には、丸鋼の方が異形棒鋼より優れている」

正解:付着力は表面に突起のある異形棒鋼の方が、断面が円形の丸鋼より優れています。丸鋼と異形棒鋼を入れ替えるのが定番です。

→ 用語のすり替え(令和5-問50)。

❌ ひっかけ③ 「ブレース構造は、他の構造と併用することはない」

正解:ブレース構造はラーメン構造など他の構造と併用されることが多い構造です。「併用することはない」と言い切る点が誤りです。

→ 「〜することはない」の言い切りひっかけ(令和6-問50)。

❌ ひっかけ④ 「鉄骨構造は、現在では住宅や店舗には用いられていない」

正解:鉄骨構造は耐火被覆を施すことで住宅や店舗にも広く用いられています。高層建築の骨組や工場・体育館等の大空間だけでなく、住宅にも使われます。

→ 用途を過度に限定する型(令和3年10月-問50)。

❌ ひっかけ⑤ 「補強コンクリートブロック造は、壁量を多く必要とせず、小規模建物には使用されていない」

正解:補強コンクリートブロック造は壁量を多く必要とし、住宅等の小規模建物に広く使用されています。事実と逆の記述です。

→ 事実を反転させる型(令和3年12月-問50)。

❌ ひっかけ⑥ 「べた基礎は壁体等の下に、布基礎は建物の底部全体に設ける」

正解:べた基礎は建物の底部全体に、布基礎(連続基礎)は壁体等の下に連続して設けます。名称と内容が入れ替わっています。

→ 用語と説明の入れ替え(令和2年10月-問50)。

❌ ひっかけ⑦ 「鉄骨造は不燃構造で靱性が大きいから、鋼材の防錆処理は不要」

正解:鉄骨造は錆びやすいため、鋼材の防錆処理が必要です。不燃・靱性が大きいことと、防錆処理の要否は別問題です。

→ もっともらしい理由で結論をごまかす型(令和2年12月-問50)。

❌ ひっかけ⑧ 「耐震は、既存不適格建築物の地震補強には利用されていない」

正解:耐震補強は既存不適格建築物の地震対策として広く利用されています。耐震・制震・免震という3つの考え方のうち、耐震は建物の強度や粘り強さで地震に耐える技術です。

→ 利用実態を否定する型(令和元-問50)。

❌ ひっかけ⑨ 「鉄骨構造は不燃構造なので、耐火被覆がなくても耐火構造にできる」

正解:鉄骨は不燃材料ですが熱に弱く高温で強度が低下するため、耐火構造とするには耐火被覆が必要です。「不燃=耐火」ではありません。

→ 不燃と耐火を混同させる型(平成30-問50)。

❌ ひっかけ⑩ 「木材の強度は、含水率が小さい状態の方が低くなる」

正解:木材は含水率が小さい(乾燥した)状態の方が強度は高くなります。「低くなる」は逆です。乾燥木材を使うのが好ましい理由もここにあります。

→ 高低を反転させる型(平成29-問50、平成30-問50)。

 

💡 暗記の決め手「逆さま・言い切り・混同」

建物の問題は知識そのものより、ひっかけの型を知っているかで差がつきます。次の3パターンを意識してください。

  • 逆さま … 「炭素量が多いほど軟質」「丸鋼の方が優れる」「べた基礎と布基礎の入れ替え」「木材は乾燥で強度が低い」など、正しい説明をひっくり返す型
  • 言い切り … 「他の構造と併用することはない」「住宅には用いられていない」「小規模建物には使用されていない」など、例外を認めない断定は疑う
  • 混同 … 「不燃=耐火」ではない(耐火被覆が必要)。「鋼は不燃・靱性が大きい」ことと「防錆処理が必要」なことは両立する

構造の性質は、次のイメージでまとめると整理しやすいです。

  • 鉄骨造(S造) … 自重が軽く靱性に富む=大空間・高層向き。ただし熱に弱く錆びやすいので耐火被覆・防錆が必須
  • 鉄筋コンクリート造(RC造) … 変形が小さく耐火・耐久・耐震・耐風に優れるが、自重が大きく工期が長い。骨組はラーメン式が一般的
  • SRC造 … RC造にさらに強度と靱性を足した上位互換のイメージ

材料は「木材は乾くと強い/鋼は炭素が多いと硬く強い/異形棒鋼は付着力が強い」の3点をセットで覚えるのが早いです。

 

📝 この論点が出た過去問(12年分・11問)

出題 問われたこと
令和7年 問50 鋼材の性質(炭素量と強度・耐火防錆処理・密度の大小)
令和6年 問50 ラーメン・ブレース・壁式構造(ブレースは他構造と併用が多い)
令和5年 問50 鉄筋コンクリート造(付着力は異形棒鋼>丸鋼・自重・工期)
令和3年10月 問50 鉄骨構造(トラス等・PC板の床・耐火被覆で住宅にも利用)
令和3年12月 問50 組積式構造・補強コンクリートブロック造(壁量と小規模建物)
令和2年10月 問50 基礎構造(直接基礎・杭基礎・べた基礎と布基礎の区別)
令和2年12月 問50 基礎の緊結・木造の単純化・鉄骨造の防錆・RC超高層
令和元年 問50 耐震・制震・免震の考え方(耐震補強は既存不適格にも利用)
平成30年 問50 乾燥木材・集成木材構造・鉄骨の耐火被覆・RCの中性化防止
平成29年 問50 建築材料(木材の含水率・鉄の炭素量・鉄筋とコンクリートの熱膨張率)
平成28年 問50 鉄骨造・RC造のラーメン式・SRC造・ブロック造の耐震

この論点の過去問は、当サイトのゲーム教材「宅建ものがたり」の練習モードで実際に解けます(無料体験あり)。

 

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独学だけでは不安な方は、宅建の通信講座比較も参考にしてください。

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ごりへい

宅建・賃管・管業・FP2級など複数の資格を取得。学習法や合格体験をもとに、不動産業やキャリア形成に役立つ情報を発信中。実務と資格の両面から「キャリアアップを応援!」をテーマにブログを運営しています。

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