
3級は独学でも数週間で届く資格です。迷わず最短で取りたいなら、フォーサイトの3級講座(16,800円)も選択肢になります。
「簿記を取るなら2級からでないと意味がない」という声を聞いて、迷っている人は多いと思います。
この記事では、宅建・賃管・管業を取り、簿記3級にも合格した私が、不動産の仕事目線で「何級まで必要か」を整理しました。
不動産の仕事なら簿記は3級で十分な理由
日本商工会議所は、簿記3級を業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき基本知識と位置づけています。
不動産の仕事も例外ではありません。
家賃、管理費、修繕積立金、手数料と、毎日のようにお金の出入りを扱うからです。
1. 管業・マン管の会計に強くなる
マンション管理の資格試験には、管理組合の会計の問題が毎年出ます。
当サイトで過去問を数えたところ、管業では仕訳や決算の問題が毎年2〜3問(令和3〜6年度は毎年3問)出ていました。
マン管でも毎年1問前後、賃管でも毎年1問、会計の問題が出題されています。
どれも問われるのは、発生主義や仕訳といった3級で学ぶ基本の考え方です。
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2. 家賃や管理費の流れが読める
賃貸管理では、家賃の入金や未収、敷金の預かりなど、お金の動きを毎月追いかけます。
マンション管理では、管理費と修繕積立金を分けて管理し、収支報告書や貸借対照表にまとめます。
こうした書類を読み書きするときに、仕訳のルールを知っているかどうかで理解の速さが変わります。
3. 決算書で相手の状況がわかる
3級では、損益計算書と貸借対照表の基本的な作り方を学びます。
オーナーや取引先、管理組合の決算書を見たときに、数字から相手の状況をつかめるようになるのは大きな強みです。
簿記を受けたのは、不動産に限らず、仕事をするうえで簿記の知識は欠かせないと考えたからです。
なんとなく分かっているつもりだった会社の数字を、一度きちんと体系立てて学びたいと思いました。
3級に合格したあと、会社の数字を扱う仕事も任されるようになりました。そのとき、3級で学んだ仕訳や決算書の読み方が大いに役立ちました。
簿記2級が必要な人・いらない人
まずは、3級と2級の違いを表で確認してみてください。
| 項目 | 簿記3級 | 簿記2級 |
|---|---|---|
| 出題範囲 | 商業簿記 | 商業簿記・工業簿記(原価計算を含む) |
| 試験時間 | 60分 | 90分 |
| 合格ライン | 70%以上 | 70%以上 |
| 受験料(税込) | 3,300円 | 5,500円 |
| 合格率(ネット試験) | 44.5% | 31.9% |
※合格率は2026年4〜6月のネット試験の実績。2026年6月の統一試験は3級33.8%・2級15.1%(日本商工会議所)。
2級になると、工業簿記(原価計算)や連結会計など、出題範囲が大きく広がります。
工業簿記は、製品をつくる会社の原価を計算するための知識です。
不動産の営業や管理の仕事で、原価計算を使う場面はほとんどありません。
- 不動産会社の経理・財務を担当している、または担当したい
- 経理職への転職を考えている
- 会社の決算書づくりに関わる
- 不動産の営業・賃貸管理・マンション管理の仕事をしている
- 宅建・管業・マン管など、不動産資格の勉強に生かしたい
- 大家として、家賃の収支を自分で把握したい
2級の範囲は、3級の内容の上に積み上がっています。
まず3級を取り、仕事で「もっと深く知りたい」と感じてから2級に進んでも遅くありません。
宅建と簿記、どっちが先?取る時期と勉強時間
宅建を先に取る理由
不動産の仕事では、宅建のほうが直接仕事につながります。
重要事項の説明は宅建士にしかできない仕事で、不動産会社は事務所ごとに、業務に従事する人の5人に1人以上の割合で専任の宅建士を置くことが法律で決められています。
そのため、不動産業界で働くなら、宅建を先に取るのが基本です。
宅建の試験後が取りどき
簿記3級のネット試験は、全国のテストセンターで、自分で日時を選んで受けられます。
宅建の試験が終わってから合格発表までの期間は、次の勉強を始めるのにちょうどいい時期です。
宅建で身についた勉強の習慣が残っているうちに、短期間で取れる簿記3級に進むのがおすすめです。
私が簿記3級に合格したのも、ネット試験で受けた12月でした。
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3級の勉強時間の目安
3級は、宅建と比べると範囲がずっと狭い試験です。
勉強期間は約3週間、平日は1日約2時間、土日は1日約4時間で、合計は約54時間でした。
1回目は5点差で不合格でしたが、ネット試験なのですぐに次の日程を予約し、再受験で合格しました。
1回目に落ちたときの様子や、受験当日の流れ、ネット試験の画面の使い方は、こちらの体験記にまとめています。
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時間配分です。60分はあっという間なので、本番前に時間を測って模擬試験を解いておくと安心です。
独学なら、テキストと問題集が一体になった市販の1冊を軸にするのが効率的です。
一方で、何から手をつけるか迷わず、最短で合格したいなら通信講座が近道です。
フォーサイトの「簿記3級スピード合格講座」は16,800円で、受講生の合格率は82.3%(2024年度・受講生アンケート)と公表されています。
まとめ|不動産の仕事なら、簿記はまず3級から

- 不動産の営業・賃貸管理・マンション管理なら、簿記は3級で十分
- 管業・マン管・賃管の会計の問題は、3級の基本で対応できる
- 2級が必要なのは、経理・財務に進む人
- 宅建を先に取り、試験が終わったあとに簿記3級へ進むのがおすすめ
簿記3級は、不動産の仕事で毎日扱うお金の流れを、仕組みから理解できる資格です。
宅建の勉強をやり切った人なら、数週間の勉強で十分に手が届きます。
独学でも合格はできますが、最短で確実に取りたいなら、通信講座を使うのも一つの方法です。
宅建の次に取る資格をほかにも比べたい人は、こちらも参考にしてください。
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