
賃管では直近5年で7問出ています。写真で見た目とセットで覚えるのがおすすめ!
この記事は、賃管の勉強を始めたばかりの人に向けて、建物の構造と耐震を、あおい先生と、不動産会社に入ったばかりのけんたさんの会話で、写真を見ながらやさしく解説します。
同じ内容は、約4分の動画でも紹介しています(目次のすぐ下)。
動画で学ぶ|建物の構造と耐震(約4分)
あおい先生とけんたさんの会話で、木造・鉄骨造・RC造の特徴、耐震・制震・免震のちがい、1981年の新耐震を、写真を見ながら確認できます。
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写真と表、過去問の出題まで、記事でくわしく解説しています。
どんな造りがある?木造・鉄骨造・RC造
木造(在来工法・ツーバイフォー)

在来工法(木造軸組工法):柱と梁で骨組みを組む(写真はイメージ)
木造の在来工法は、建物が軽く、間取りの自由度が高く、建てやすいのが特徴です。ただし、SRC造と比べると火には弱くなります(令和6年度問46)。

ツーバイフォー(枠組壁工法):壁のパネルで箱のように支える(写真はイメージ)
ツーバイフォー工法は、壁で建物を支える木造です。すき間が少なく気密性が高いぶん、湿気がたまりやすい点に注意します(令和6年度問46)。
鉄骨造

鉄骨造:鉄の柱と梁で骨組みを組む(写真はイメージ)
鉄骨造は比較的軽いので、高い建物にも使われます。鋼材は加工しやすく、工事の期間を短くできます(令和7年度問35)。
一方で火に弱いため、耐火被覆(火から守る覆い)が必要です(令和6年度問46)。
RC造・SRC造

RC造:組んだ鉄筋のまわりに型枠を立て、コンクリートを流し込む(写真はイメージ)
鉄筋コンクリート造(RC造)は、中低層の建物に多い造りですが、今は高層の建物にも使われています(令和7年度問35)。
現場でコンクリートを流し込むため、乾燥によるひび割れが起きやすい点に注意します(令和4年度問12)。
RC造の中に鉄骨を入れたのが鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)で、RC造よりも地震に強くなります(令和7年度問35)。
柱と梁の組み方
| 組み方 | しくみ | 多い建物 |
|---|---|---|
| ラーメン構造 | 柱と梁をがっちり組んで支える | RC造に多い |
| 壁式構造 | 柱を使わず、壁(耐力壁)で支える | 低層の集合住宅に多い |
※令和4年度問12(公式の正答)をもとに整理。
| 造り | 強み | 注意点 |
|---|---|---|
| 木造(在来工法) | 軽い・自由度が高い・建てやすい | 火に弱め |
| ツーバイフォー | 壁で支える・気密性が高い | 湿気がたまりやすい |
| 鉄骨造 | 比較的軽い・工期が短い | 火に弱い→耐火被覆 |
| RC造 | 中低層が中心・今は高層も | 乾燥でひび割れしやすい |
| SRC造 | RC造より地震に強い | ― |
地震への備え|耐震・制震・免震
| 方法 | しくみ |
|---|---|
| 耐震 | 建物そのものを強くして、揺れに耐える |
| 制震 | ダンパーで、揺れを吸収する |
| 免震 | 基礎と建物の間に免震ゴムなどを入れて、揺れを伝えにくくする。装置は定期的な点検が必要 |
※令和5年度問46(公式の正答)をもとに整理。

制震:柱と梁の間に取り付けたダンパーで揺れを吸収する(写真はイメージ)

免震:基礎と建物の間に免震ゴム(積層ゴム)を入れる(写真はイメージ)
1981年の新耐震と、耐震診断
耐震の基準は、1978年の宮城県沖地震を受けて、1981年に改正されました。これが、いわゆる新耐震設計法です(令和5年度問12)。
2013年の法改正では、一部の建物に耐震診断が義務付けられました。ただし、賃貸のアパートやマンションなら一律に義務、というわけではありません(令和5年度問12)。
耐震診断の進め方
耐震診断は、建物の調査 → 構造耐震指標の計算 → 判定の順に進めます。診断の方法には、簡単なものから順に第1次〜第3次診断法があります(令和7年度問36)。
補強の方法には、木造なら金物でつなぐ・筋かいや構造用パネルを入れる・ダンパーを付ける、RC造なら耐震壁や筋かいを増やす、などがあります(令和3年度問13)。
試験に出る|ひっかけと過去問
よく出るひっかけ
| ひっかけ | 正しくは |
|---|---|
| RC造は、ひび割れが起きにくい | 乾燥によるひび割れが起きやすい(令和4年度問12) |
| 木造にダンパーを付けても効果はない | 木造の補強にもダンパーが使われる(令和3年度問13) |
| 賃貸の共同住宅は、すべて耐震診断と改修が義務 | 一律に義務ではない(令和5年度問12) |
| 免震は、ダンパーで揺れを吸収するしくみ | それは制震。免震は基礎と建物の間の免震ゴムなど |
| 新耐震設計法は1971年の改正 | 1981年の改正(1978年の宮城県沖地震がきっかけ) |
過去問の出題|直近5年で7問
賃管の過去問(令和3〜7年度)で、建物の構造と耐震が主題の問題は7問ありました。
| 年度 | 問 | 出たポイント |
|---|---|---|
| 令和7 | 問35・36 | RC造・SRC造・鉄骨造の特徴/耐震診断の進め方 |
| 令和6 | 問46 | 木造・ツーバイフォー・鉄骨造の特徴 |
| 令和5 | 問12・46 | 新耐震(1981年)と耐震診断の義務/耐震・制震・免震 |
| 令和4 | 問12 | RC造のひび割れ・ラーメン構造・壁式構造 |
| 令和3 | 問13 | 耐震補強の方法 |
※問題文と公式の正答をもとに、テーマごとに数えたものです。
まとめ|建物の構造は「写真の見た目」とセットで覚える
- 木造は軽く建てやすいが火に弱め。ツーバイフォーは壁で支え、湿気に注意
- 鉄骨造は軽くて工期が短いが、耐火被覆が必要
- RC造は乾燥でひび割れしやすく、SRC造はRC造より地震に強い
- 耐震=耐える、制震=ダンパーで吸収、免震=ゴムで伝えにくく(装置は点検が必要)
- 新耐震は1981年。賃管では直近5年で7問
あわせて読みたい関連論点
出典・参考にした資料
- 賃貸不動産経営管理士試験 令和3〜7年度の過去問と公式の正答(令和7年度問35・36、令和6年度問46、令和5年度問12・46、令和4年度問12、令和3年度問13)
- 写真はイメージです(生成AIで作成)
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